2022年08月02日 19:00

FastLabelは、写真や映像データから人の顔や車のナンバープレートなどの個人情報を自動で取り除くマスキングAIの提供を開始した。

近年、クラウドカメラやドライブレコーダーの普及が進み、現場の安全監視や店舗の万引き防止、交通事故などにおける情報の記録や管理を目的として手軽に導入できるようになってきた。一方、個人情報保護法の改正に加え、世論的にもプライバシーの保護がより重要になっている今、個人情報が含まれた映像の公開や他社への引き渡しは、個人情報の流出や、それによる風評被害に繋がるリスクがある。

今回同社は、写真や映像に含まれている、人の顔や車のナンバープレートなどの個人情報に関わる要素を自動で認識し、該当箇所をモザイクや黒塗り処理によって自動で消し込むマスキングAIを開発した。これにより、写真や映像に対するマスキング作業の自動化を実現することができ、人の手のみでは困難だった膨大なデータのマスキング処理が可能になるため、人件費を大きく削減できる。また、マスキング後の写真・映像データを社外へ公開可能となり、利用範囲を広げることが可能だ。

同社のマスキングAIは、顔のモザイクでは99.38%、車のナンバープレートのモザイクでは最大96.30%の精度でマスキングを行うことができる。また、クラウド上のみでなくオンプレミス環境での処理が可能となっており、ローカルネットワーク上で実行可能。それにより、外部に情報が流出するリスクを抑え、個人情報を確実に保護することができる。

FastLabel