2022年06月30日 15:42

株式会社「こむぎの」が展開する「小麦の奴隷」は、同ブランド初の離島への出店を決定した。8月10日に、「小麦の奴隷 壱岐島店」が誕生する。
このたび壱岐島店が出店するのは、64年間島全体の給食パン作りを担っていたパン屋の跡地。高齢化と後継者不足のため2年前に惜しまれながら閉店した。そのため、現在壱岐島の給食にはパンがない。そこで壱岐島店では、子どもたちにパンを身近に感じてもらえるよう、小麦の奴隷が手がけるこども食堂「BREAD for KIDS」という、来店した小学生以下の子どもにパンを1個50円で販売する取り組みを実施する。
なお、開業資金を集める際のクラウドファンディングでは、「給食パンのない島民の子供たちにパンを提供する」というリターンに、32万円の支援が寄せられた。
また壱岐島店では、SDGs達成に向けた取り組み、福祉に関連させた企画を考えている。まず、定期的な移動販売の実施を計画。島民の主な移動手段は自家用車であるという現状をふまえ、免許返納などで移動手段がない高齢者の元へ直接出向いてパンを販売し、一つのライフラインとして機能することを目指す。さらに、島の産業である漁業とコラボレーションした店舗オリジナルメニューの開発も企画しており、地域と積極的に関わる中で移住者の視点から地域活性化を目指していく。