2022年06月22日 19:16

チャイルドフレンドリーで優しい面接室をこども病院に設置する取り組みが、特例認定NPO法人子ども支援センター「つなっぐ」のクラウドファンディングではじまった。

虐待や暴力などの被害を受けた子どもは、自分に起こった被害について話さなくてはならないが、司法面接の際に録音・録画で記録することで、何度も辛い話をしなくてもすむ。ただ虐待件数が年々増加し続けていることや、協同面接・代表者聴取の対象にならないケースもあり、行政機関だけではすべての面接を実施することはむずかしい。そこで中立的な団体で司法面接を実施するニーズは高まっている。

これまで「つなっぐ」では、神奈川県立こども医療センターの面談室を借りて司法面接を実施していた。面談では、子どもがいる面接室と、医師らが面接の様子を視聴するバックスタッフルームの部屋と、2つの部屋が必要。1回の面接に数時間部屋を使用するため、今後、面接依頼増加に対応することがむずかしい状況と予想される。

そこで「つなっぐ」と神奈川県立こども医療センターでは、新たに「司法面接室」をつくることとなった。センターの敷地内にある、「元医師公舎」をリフォームして「司法面接室」をつくる予定。これは、官民が力を合わせて、被害を受けた子どもたちを守り、支援向上に伴走するための第一歩となる。目標金額は300万円。プロジェクトはこちら