2022年05月20日 15:16

大日本印刷(DNP)は、システムやアプリケーションの開発に用いる「アジャイル開発」の手法の一つ、「スクラムが体験できるボードゲーム~目指せスクラムマスター~」の試作品を開発した。

「アジャイル開発」とは、小さな仮説から検証を進め、立証した事実を積み重ねることで、無駄を少なく技術や製品・サービスを成長させてゆく手法。また、その一種に、スポーツのラグビーのように、チームメンバー同士がタスク(業務課題)を分担し、それぞれの成果を持ち寄って開発を進めていく「スクラム開発」という手法がある。DNPは生活者にいち早く新しい価値を届けるため、これまでも多くの企業等のソフトウエア開発のほか、自社で提供しているDNPソーシャルアクションサービス「May ii(メイアイ)」やDNPアスリート支援プラットフォーム「CHEER-FULL STADIUM チアスタ!」などでアジャイル開発の手法を取り入れてきた。

今回、エンジニア以外にも教育の幅を広げ、実務につなげることを目的として、アジャイル開発の初心者がゲーム感覚で楽しみながらスクラム開発のポイントを体感できるボードゲームを試験的に開発し、5月に社内教育での活用を開始した。DNPは、社外向けワークショップの実施やイベントへの出展などで利用者のフィードバックを得ながら、スクラム開発の教材やアジャイル開発のコンサルティングメニューとしてのサービス提供を目指す。また、オンライン対応や簡略版(ショートバージョン)など、多くの利用者に気軽にプレイしてもらえるようなゲームを開発していく。

大日本印刷