2022年05月13日 16:18

茨城県鹿嶋市は、同市役所における行政手続き106件を電子化、市民への電子申請サービスの提供を開始した。一部の申請にはxID(クロスアイディー)社が提供するマイナンバーカードに特化したデジタルIDアプリ「xID」を活用。安全で利便性の高い電子申請サービスの提供が実現された。

一般的に電子申請プロジェクトの推進においては、一度、市が取り扱う申請を棚卸し・一覧化。その上で、評価軸に応じて電子申請化の優先順位を定め、BPRの検討・実施後、電子申請フォームを作成する。鹿嶋市においては、押印規定の見直しを目的としたヒアリングを既に実施していたため、手続きの根拠法令や押印の見直し方針が整備されていた。

そのため今回は、これらの手続き一覧をマスターデータ(全体)とした上で、現状の窓口申請数、マイナポータルやコンビニ交付の対応有無、電子申請の要望度合いなどを追加でヒアリング。申請数や電子申請の要望度合い、主な利用世代、関連システムの有無などを基準として策定し、優先度の高いものから着手する方針を定めた。

同市役所にて電子申請サービスとして採用されたのは、トラストバンクが提供する「LoGoフォーム」。今回の取り組みを通して、図書カード利用申し込み、介護特別給付申請、道路・公園補修要望などの行政手続が電子化された。