2022年05月13日 12:17

帝国データバンクは、5月6日~9日、企業の電力会社の利用状況に関するアンケートを実施。有効回答企業数1902社(インターネット調査)を得て、その結果を公開した。

まず現在、利用している電力会社について尋ねたところ、「新電力会社」が28.8%と約3割にのぼった。企業からは「料金面でのメリットがあるうちは、継続する予定」(建設機械器具賃貸、岡山県)とあるように、コスト面でのメリットに関する声が上がった。他方、「大手電力会社」を利用する企業は65.5%となっている。

今後の電力会社の利用予定(切り替え予定・検討含む)についても尋ねると、現在、大手電力会社を利用する企業のうち、「今後・大手電力会社を利用」する企業は96.2%。次いで、現在、新電力会社を利用する企業のうち、「今後・同じ新電力会社を利用」と回答した企業が70.4%で続いている。

また、現在、新電力会社を利用する企業のうち約2割の企業が、「今後・大手電力会社を利用」(19.7%)と回答。「新電力会社と契約していたが、料金が大手電力会社より高くなるとのことになり、最近大手電力会社へ申し込みをした。6月から切り替えとなる」(ごみ収集運搬、北海道)などの声が寄せられた。

本アンケートの結果、約3割の企業で「新電力会社」を利用していたが、そのうち約2割の企業は「大手電力会社」への切り替えを検討していることが明らかに。引き続きエネルギー価格の高騰が不安視されるなか、新電力会社の倒産や事業撤退による影響の拡大が懸念される。詳しくはこちら