2022年05月12日 15:47

福井県吉田郡永平寺町と日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、永平寺町におけるワーケーション事業の実施に向け、「ラーニングワーケーション」のプログラムを開発した。

開発されたのは「禅ワーケーション」。これは、「禅」で心を磨き、「ZEN」で地域資源を磨く、地域連携体験型ワーケーションプログラムで、対象は、係長~課長層、幹部候補者、CSR・SDGs・地方創生に関わる人など。3泊4日の現地セッションと、事前(before)・事後(after)のオンラインセッションの3部構成で、令和3年度にプログラム開発と第1回モニターツアーを行い、令和4年度には2回目のモニターツアーを経て第1回目の開催を予定している。

激変する経営環境や働き方改革に対応し、イノベーションをおこすために、自律型人材を育成することが企業の課題。この課題に対しJMAMでは、ワーケーションの語義である「働く+休暇」に「学び」の要素を付加した「ラーニングワーケーション」を提唱。その地域ならではの学びの体験が実現できる全国自治体との連携を強化している。

永平寺町には多くの歴史文化資源や、豊かな自然環境・料理などの観光資源がある。地域が一体となり、これらを「観るだけの観光」から「体験型観光」へと変化させることで、関係人口の拡大を推進。地域独自の体験による学びを提供するJMAMの「ラーニングワーケーション」と関係人口形成を図っていくという同町の方向性が合致し、連携協定の締結に至った。