2022年05月11日 15:39

日本化工機材の主力製品、「角紙管」が、KAAT神奈川芸術劇場「KAAT EXHIBITION 2022 鬼頭健吾展 | Lines」の作品素材に使用された。「KAAT EXHIBITION」は、KAAT神奈川芸術劇場が2016年から毎年開催している、劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を生み出す企画シリーズ。

7回目となる2022年度は、「街にひらかれた劇場」をテーマに、初めてKAATのアトリウムが会場として展開されることになった。アトリウムは劇場入口で誰でも立ち寄り休憩などができる、高さ約30mある開放的な空間。その空間を使って、国内外で活躍するアーティストの鬼頭健吾さんによる、角紙管を使った新作インスタレーションの展覧会「Lines」が開催される。

鬼頭さんの作品「Lines」は、アトリウム天井から200本のカラフルな棒による縦のラインを創造し、色彩のリズムとコントラストが響き合うインスタレーション。その構造は、4メートルの長さの角材を天井から吊るすというもの。展示会コーディネーターの岩澤夏帆さんは「4メートルの長さで反りの無い素材」について考え「木材では難しい。代わりとなる素材を探すしかない」と、新しい素材の調査を実施。それが「角紙管との出会い」に繋がった。

同社が提出したサンプルは、スパイラル方式で製造された角紙管「マイティパック」と、リニア方式で製造された角紙管「リニア紙管」。鬼頭さんにより、「Lines」のイメージに合う素材として、表面にスパイラル線のない「リニア紙管」採用が決定した。