2022年04月15日 09:43

日本防災教育振興中央会は、不特定多数の人々が災害・人災により危機的状況にある際に、正しい判断基準をもってして民間人・施設利用者の避難をサポートする「緊急時避難誘導責任者(誘導員)」資格(略称3E:Emergency Evacuation Expert)を4月1日に新設した。

日本防災教育振興中央会では、災害から命と街を守るために、防災教育によって人びとの自助・共助の力を高め、公助との連携を活性化させるための、地域防災システムの確立を目指した取り組みをしている。「緊急時避難誘導責任者(誘導員)」は、災害時における危機的状況下において人々の共助を促し、その現場での避難を円滑にする減災のエキスパート。発災の瞬間では、いかに迅速に冷静さを取り戻すかがとても重要だ。周囲の人々を導く為には、災害・防災について学ぶだけでなく、人間行動学や心理学に及んで把握する必要がある。

今日本が必要としているのは、防災に詳しい人ではなく発災の瞬間に動けるリーダーであり、3Eは現場力を伴った防災のプロフェッショナルであると認定された存在。平時においての役割として、様々な状況下における避難経路の策定や、施設内の避難における講習などが期待される。有事においてはパニックな状況下で在館者の安全な避難誘導や、負傷者および逃げ遅れた者の確認、非常口の開放や障害物の除去などが期待される。

一般受験制度(6月オープン予定)は、受験料5800円、登録料5000円(すべて税別)。受験会場は全国200箇所のCBT試験会場。団体受験制度は、一般受験制度に先立ってオープン中。

資格ホームページ