2022年04月11日 16:13

エクサウィザーズは大阪大学大学院医学系研究科消化器外科と共同で、消化器がん患者の周術期にAIを活用したリハビリ支援プログラムを提供。それによって、術後のアウトカム向上の有用性を検証する実証を開始した。

アプローチとしては、消化器がんの術前化学療法後に手術を企図している症例(100例を予定)に対し、消化器がん患者における術前の運動介入について、オンラインがんリハの有用性を検討。試験の適格基準を満たし、術前リハビリテーションを行うことを意思決定したがん患者を対象として、同意の上で実証を行う。オンラインがんリハの適用群と利用しない対照群に無作為に割り付けし、適用群ではオンラインがんリハの内容、運動、およびその記録方法などの使用方法を説明。対象群では同じ術前リハビリテーションの方法を記載した用紙を渡し、記録用紙に記載するように説明する。

全ての被験者は化学療法前、術前・術後に、それぞれ身体計測、身体機能検査、CT画像検査、血液検査を行う。身体機能検査は歩行解析AIを活用し、リハビリテーションの前後に身体機能を評価。本検証の実施後には、効果を示した症例のリハビリテーションの実施方法について、AIを用いた要因分析を検討している。

がん患者を治療する全国の医療機関へ展開することで、周術期におけるリハビリテーションで普及し、多くのがん患者のアウトカム向上(入院日数や合併症の減少やQOLの早期回復)に寄与することを目指す。