2022年03月04日 12:42

NO EXCUSEは、ヤマノホールディングスが保有していた国産ミシンブランド「RICCAR(リッカー)」の商標権譲渡に関する契約を2021年12月に締結し、2月20日に譲渡手続きが完了した。
昭和40年代(1970年~)頃まで、手ごろな価格の既製服を販売する店はほとんどなく、一般家庭では洋服を手作りするのが当たり前だった。そのため、家庭用ミシンは生活必需品として多くの家庭に普及していた。これを支えていたのがリッカーをはじめとする国産のミシンメーカーだ。なかでもリッカーは国内トップシェアを占め、日本三大ミシンメーカーとしての地位を確立していた。
NO EXCUSEは、ミシンの小売・卸とミシンの修理販売専門店「ミシン生活」を運営している。かつて国産ミシン業界をけん引していた人気ブランドである「RICCAR」の商標権の取得により、同社はミシンブランドとしての「RICCAR」を復活させ、新たなミシンの企画・開発・販売に取り組む。2022年中にリッカーミシンの新製品(限定モデル)の発表を計画しており、これを皮切りに通常モデルの企画に着手。2023年度に数種類のミシンの発売を開始する計画だ。並行して、リッカーミシンを知らない若い世代にもリッカーミシンの魅力やハンドメイドの楽しさを実際に体験してもらえるイベントを開催する。まずは同社の拠点がある福岡県から実施し、将来的には全国各地でのイベント展開を計画している。