2022年01月17日 15:46

1961年に広島県・尾道市で創業したまるか食品は、コロナ禍を瀬戸内地域で乗り越えるため、瀬戸内広域ECサイト「SETOUCHI+(プラス)」プロジェクトを立ち上げた。2月24日の本オープンに向け始動、1月13日にランディングページをオープンした。

同社が2013年に販売を開始した「イカ天瀬戸内れもん味」は、首都圏の20・30代女性の間で大ブームとなり、昨年累計2000万食を達成するヒットに。そこで、そのマーケティング力を瀬戸内地域と共有し、共にこの難局を乗り越えようと本事業に着手。広島県の「小売業ECイノベーション実装支援事業」にも採択され、1月13日現在、尾道市・今治市の6事業者の賛同を得て動き出した。

「SETOUCHI+」は、瀬戸内の地元に実際に暮らしている人の目線で、おすすめの食品、雑貨などを、首都圏を中心に日本全国の20・30代女性に向けてECサイトで紹介・販売するもの。開港850年の歴史を持つ交通の要衝・尾道を拠点に、一般に知られていない瀬戸内ライフスタイルの魅力を発信。それにより、瀬戸内の十字路として機能することを目指す。

スタート時は、若い世代から移住先として人気が高まる広島県と、瀬戸内の十字路の中心地となる尾道としまなみ海道でつながる愛媛県を対象とし、少しずつエリアを拡大する予定。令和5年度には取扱事業者25以上、年間売上3億円以上の規模に成長することを目標にする。また、東南アジア最大のネットモールShopeeを活用し、東南アジアをターゲットにした越境EC展開も視野に入れている。