2021年12月09日 10:00

東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR東日本スタートアップは、ベンチャー企業と協業して新たなサービスを実現する「JR東日本スタートアッププログラム2021」のDEMO DAY(発表会)を12月8日にオンラインで開催した。
「JR東日本スタートアッププログラム」は、ベンチャー企業や様々なアイディアを有する人々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムだ。
今回、メトロウェザーが総合グランプリ「スタートアップ大賞」に輝いた。協業内容は、「小型・高性能ドップラーライダーによる支障物検知」。独自の信号処理技術による小型・高性能ドップラーライダーを活用して、線路内の支障物検知を行う。線路内作業の安全性向上と、将来的な自動運転等鉄道現場への導入を目指す。また、「優秀賞」はカミナシ、207が受賞。さらに、「審査員特別賞」はミーチュー、ARKが受賞した。
「スタートアップ大賞」を受賞したメトロウェザーの東邦昭取締役は「将来は、この技術をさらに発展させ、車両の自動運転や線区全域の風況観測、ホーム転落検知システムなどへの応用も見据えている。鉄道の安心・安全に貢献したい」と喜びの声を語った。「JR東日本スタートアッププログラム」は2017年度にスタートし、今回で5回目。今回の採択企業13社は、順次テストマーケティングを展開する。