2021年12月07日 15:28

キリンホールディングスは三井不動産と共同で、キリンの独自素材「熟成ホップ」を含むノンアルコール・ビールテイスト飲料を用いた実証研究を実施。その結果、メンタルヘルスに対する改善効果を確認した。

キリンでは、食と「脳の健康」に関するさまざまな研究を行っている。そのなかのひとつが、ビール以外の多様な食品に展開が可能な、苦味を抑えた独自素材「熟成ホップ」の開発。今回、2020年8月から9月にかけて、「柏の葉スマートシティ」の住民・通勤者を対象に、「熟成ホップ」を含むノンアルコール・ビールテイスト飲料を3週間摂取することによる、メンタルヘルスへの作用を検証した。

その結果、「熟成ホップ」を含むノンアルコール・ビールテイスト飲料の摂取前と比較して、摂取3週間後には気分の落ち込みや疲労感、不安感、活気が改善することが明らかになった。また、労働パフォーマンスも摂取前より改善することも明らかになり、メンタルヘルスの改善がパフォーマンスの向上をもたらすことが示唆された。さらに「熟成ホップ」のメンタルヘルスへの効果は、中高齢者に限定されたものではなく、幅広い年代に対して有効であることが示唆された。

今後は、「熟成ホップ」をノンアルコール・ビールテイスト飲料やサプリメントなどに配合し、認知機能やメンタルヘルスのエビデンスに基づいた商品として提供。さまざまな生活シーンで活用することで、「脳や心の健康」のサポートが可能な生活習慣実現に向けた取り組みを進める。