2021年11月30日 15:54

植物工場生産の農家として生産から販売まで一貫して運営するデリファームは、11月に新たな高機能野菜の栽培をスタートした。また今年8月から開始した野菜の売上が、わずか3カ月で200%を超えたことを明らかにした。

植物工場とは、人工的な環境下で野菜を栽培するシステム。温度・湿度・光照射時間等をコントロールし、効果的に野菜の成長速度を早め、計画生産・安定収穫を実現する。閉鎖型植物工場では害虫リスクはなく、無農薬栽培が可能。農業従事者の減少や災害が農作物に与える影響、露地栽培に向かない土地での生産を可能にするなど、様々な課題を解決する農業として期待されている。

デリファームでは種をまくところから収穫し、飲食店へ配送するまですべて一貫して行うことで、飲食店の声を生産に生かすことが可能。商品ラインナップは、鮮やかな緑色で葉肉が厚く、口に入れた瞬間のシャキシャキ感が楽しめる新品種レタス「クリスピーレタス(1500円/500gパック)」。クリスピーレタスをメインに、その日取れたベビーリーフをミックスした、それだけで色鮮やかなサラダになる「レタスミックス(2000円/500gパック)」など。

またエスニック料理店だけではなく、カフェや創作料理店などからの声も多かったパクチーの栽培を、11月から試験的に開始した。独特の風味で近年、特に人気が出ているが、価格の変動や品質の不安定さもあり、植物工場で栽培することによってそれらのリスクを排除、安定供給を目指す。