2021年11月25日 12:34

誠文堂新光社は、12月14日、「新版THE COFFEE BOOK」を発売する。

コーヒーをめぐる状況はこの2、3年で様変わりした。高品質なスペシャルティコーヒーは日本国内でもすっかり定着。「焙煎」が売りの小規模な専門店も増えている。そしてこのコロナ禍、在宅時間が増え「おうちコーヒー」を本格的に楽しむ人が急増。おうちコーヒーの盛り上がりは世界的な現象で、ヨーロッパでも豆にこだわる人、淹れ方を研究する人が急増した。とりわけ40歳以下のミレニアル世代はコーヒー熱が高く、より幅広い知識や新しい味わいを求めているようだ。

このような情勢を受けて、世界的な図鑑メーカーである英国のDK社は、2014年に刊行した「COFFEE BOOK」の情報を更新し、デザインも一新した新版を制作。6月に刊行し、評判になった。その日本語版が本書だ。著者・アネット・モルドヴァさんはロンドンの著名な焙煎会社の創業者だが、日本語版では特別に丸山珈琲の丸山健太郎さんを監修に迎えた。

本書は全体が5つの章に分かれている。歴史や基礎知識から始まり、扱い方と淹れ方、世界中の産地の紹介、多様な抽出器具、さまざまなアレンジレシピまで、コーヒー好きが欲しい情報が幅広く網羅されている。どのページもイラストや写真が豊富。ラテアートの手順なども写真で丁寧に紹介されている。本書はコーヒー愛好家へのプレゼントにもおすすめ。飾っておきたくなる洒落たカバーなので、カフェやコーヒー専門店のディスプレイとしても使える。

定価は3080円(税込)。発売日は12月14日。

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