2021年10月20日 17:40

「空飛ぶクルマ(eVTOL)」の販売やサービスのためのプラットフォームを開発するエアモビリティは、米国の「空飛ぶクルマ」メーカーであるBartini(バルティーニ)社と独占販売契約に基本合意した。

Bartini社の「空飛ぶクルマ」は、4つのダクト式スラスターがチルトシフトすることにより巡航モードに移行。巡航モードで揚力を提供し、対地速度を上げ、ローターを地面に対して垂直に傾けることにより時速300km(162ノット)で飛行するように設計されている。

この「空飛ぶクルマ」は、2人乗り、4人乗り、リチウム電池、水素燃料電池の4種類。水素燃料電池は、ほぼ2時間で最大550kmの距離をカバーし、リチウム電池は、30分の飛行で150kmの範囲をカバー。リチウム電池、水素燃料電池による2倍の冗長性、ノードの二重化、可動部の極少化、ブレード周りのダクトによる効率化などにより、究極の安全性を実現する。Bartini社は、2025年に販売を開始する予定。

Bartini社は、伝統的な旧ソ連の航空技術をベースとして、米国にて2017年に設立された。Bartini社の機体は、高いエネルギー効率や冗長性、省スペースでの離着陸などに特徴があり、大幅な運用コストの削減を達成できると期待されている。空気力学的に洗練された形状を持つキャビンは、飛行効率の向上によるコストダウンを実現するだけでなく、エレガントなデザインや、キャビン内の快適性をも実現する。