2021年10月20日 15:41

大京は、分譲マンションの各玄関に設置する居住者専用の宅配ボックス「ライオンズスマートボックス」を開発した。

昨今、宅配便の取扱個数の増加により、不在時に共用の宅配ボックスが満杯で受け取れないことによる再配達が発生している。また、利用者が指定した場所に配達物を置いてもらう「置き配」では、盗難や雨濡れといったトラブルも生じている。これらの不便や宅配便以外のクリーニング品や食品も受け取りたいという顧客のニーズに対応するため、安全に受け取れる各住戸専用の宅配ボックスを開発した。

「ライオンズスマートボックス」は、フルタイムシステムと共同で開発した宅配ボックス。フルタイムシステムの提携事業者が、専用ICカードを使用して玄関先まで配達物を届けるため、居住者はマンションのエントランスまで足を運ぶ必要がなく、自宅玄関で配達物を受け取れる。3つの収納スペースにより、クリーニングや食品など種類の異なる荷物にも対応できる。宅配ボックスの最上段には、停電時にも解錠できる防災備蓄品専用の収納スペースを設け、在宅避難時に備える。

また、ボックスの解錠には暗証番号や専用ICカードが必要なため、「置き配」での盗難や雨濡れなどのトラブルを解決可能。ボックスに入りきらないゴルフバッグなどの大型荷物は、エントランスに設置された宅配ボックスで受け取れる。今後も引き続き、フルタイムシステムがクリーニング業者、食品配達業者など提携先を順次拡大し、居住者の利便性をより高める予定だ。

提供開始日は2023年3月(予定)。導入予定は10月に東京都葛飾区で着工した物件。

大京