2021年10月14日 16:14

田中貴金属工業は、スクリーン印刷用に最適化した「印刷配線用低温焼成ナノ銀ペースト」を開発し、サンプルの提供を開始した。

田中貴金属グループは1885年の創業以来、貴金属を中心とした事業領域で幅広い活動を展開してきた。国内ではトップクラスの貴金属取扱量を誇り、長年に渡って、産業用貴金属製品の製造・販売ならびに、宝飾品や資産としての貴金属商品を提供。貴金属に携わる専門家集団として、国内外のグループ各社が製造、販売そして技術開発において連携・協力し、製品とサービスを提供している。

「印刷配線用低温焼成ナノ銀ペースト」は、プリンテッドエレクトロニクスにおいて、最も一般的な工法であるスクリーン印刷用に適したナノ・サブミクロンサイズの銀粒子を用いた印刷用ペースト。スクリーン印刷用に最適化するため、粒子径のコントロール、溶媒の選定、高分子化合物などの添加によりスクリーン印刷性能を高め、さらに折り曲げに強い配線用のペースト開発に成功した。汎用的なプロセスであるスクリーン印刷を用いた微細配線の採用により、生産性の向上が期待される。同製品により、曲げ耐性が期待されるスマートフォンやウェアラブルデバイス等のフレキシブルデバイスへの適用や、電気自動車等の普及に伴いさらなる需要増が予想されるガラスヒーターなどの透過性の向上が期待できる。

同製品のサンプル提供はすでに開始しており、2022年内の量産開始を目指している。

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