2021年10月13日 18:39

川島織物セルコンは、着物に着用する「帯」の二次流通品(リユース品)を販売するサステナブルプロジェクトをスタートする。

着物の帯は、貴重な素材を用い丁寧な手仕事で作られたものも多く、中にはその技術を継承する後継者の確保や器具や原料調達の難しさに直面しているものもある。また、以前は親から子へと受け継がれる着物文化の中で世代を超えて着用され続ける機会があったものも、昨今は和装の機会も減り、真新しい状態のまま使われなくなり役目を終える帯も少なくない。

そこで同社では、タンスに眠っている価値の高い帯を、必要としているユーザーへ届けることで帯1本当たりの着用回数を増やし、知られざる貴重な技術を世に広めていきたいと、同社製帯の二次流通品の販売に踏み切った。初回出品の約100本は、販売トライアルとして10月より、期間限定でネット販売を実施する。また今後は、貴重な帯を回収し、点検・修理、責任を持って再販するという事も視野に入れ、着物にまつわる伝統技術の伝承にも貢献したいとしている。

川島織物セルコンは伝統技術と先端技術を併せ持ち日本の織物文化を牽引してきた織物メーカー。帯のデザイン・原料・染織等の知見を有する同社だからこそ出来る、従来の和装品の中古販売とは一線を画した循環型モデルの構築を目指す。販売期間は10月15日~12月24日。詳しくはこちら