2021年10月06日 15:37

大日本印刷(DNP)と東芝エレベータは、1月より共同開発してきたマンションやオフィスビル向け「エレベーター内デジタルサイネージ」の運用を10月6日に開始する。

両社は、エレベーター内デジタルサイネージへの開発に共同で取り組んでおり、今回、「DNPサイネージ配信管理システムSmartSignage」を活用したエレベーター内デジタルサイネージ向けの情報配信を開始。東芝エレベータは、デジタルサイネージ機器のメンテナンスなどを、DNPは表示用コンテンツの作成や広告集稿などを担当する。

「エレベーター内デジタルサイネージ」は、動画・静止画・テキストを組み合わせたコンテンツを制作し、生活者がさまざまな情報を瞬時に得て理解できるよう、画面を3つのセクションに分けて表示する。例えば、広告や緊急時の災害情報のメインコンテンツを表示しながら、日付・天気予報・交通情報などの情報を画面右側に静止画で表示し、画面の下部にエレベーター点検日などの施設情報をテキストで掲載することができる。また、センサー付きカメラを備えており、デジタルサイネージの視聴状況や、カメラの映像から推定される仮想的な属性を把握するセンシング機能を有している。こうしてセンシングしたデータに合わせて、最適な広告やコンテンツの配信を行う。

同サービスは、表示する広告を中心としたビジネスモデルとなっており、東芝エレベータが、エレベーター内デジタルサイネージを設置し、貸し出す契約となる。マンションや施設のオーナーにとっては、導入や運用のコストが不要になり、モニターの電気代などの負担だけで手軽に開始できる。

大日本印刷