2021年10月04日 12:43

花のサブスクリプションサービス「ブルーミー(bloomee)」は、日本最大の花市場を運営する「大田花き」をはじめ、生産者や研究機関などと連携、花のサプライチェーン全体での品質向上を目的とした共同研究を開始した。

花が市場や小売を通して生産者から一般消費者に届くまで、サプライチェーンの各工程で様々な実験を行い、よりサスティナブルでクリーンな流通環境へアップデートすることを目指す。その取り組みの一環として、低濃度の塩素系ガスによる「カビ菌」抑制の先行実証実験を行った。

日本の花き業界は、花の品質向上を目的として、世界中の実験や研究を背景に温度・湿度、水質など多岐にわたる衛生環境を、緻密に管理されてきた。しかし、長年リスクを排除できずにいるものの1つが、目に見えない形で空気中に存在する「カビ菌」。生産者・市場・小売など各流通過程から綺麗な状態で出荷されても、輸送中に「カビ菌」の影響を受けた花は、廃棄につながってしまうこともある。

今回の研究機関とブルーミーで行った先行実証実験では、「空気中の衛生環境」にフォーカスし、デリケートな花を扱うために、花の品質にとってより良い環境づくりを目指した。「カビ菌」の除去実験を行った結果、低濃度の塩素系ガスによって、空気中のカビ菌数が大幅に減少し、当該出荷拠点での花への品質ダメージを低減させることに成功。今後も、花き業界全体に少しでも貢献できることを目指し、業界内外を問わずパートナーシップを結び、取り組みを進めていく。