2021年09月22日 13:39

ロイヤルホールディングス傘下で外食事業を担うロイヤルフードサービスが、飲食店舗のDXを目的に、同社が展開する全国の直営店約350店舗へ現場改善プラットフォーム「カミナシ」を導入した。

ロイヤルホストやてんやでは、これまで衛生管理などHACCPに関する記録は紙で運用していた。常時10枚程度の紙の帳票が店舗内に備え付けられ、定期的な差し替えやファイリングも行っており、1日に30~40分ほどの時間を要することもあった。

そこで、同社はこれらの運用を「カミナシ」に変更し、1店舗あたり月間約40枚の紙の削減のほか、ファイリングなどの作業も減り、業務効率化に成功。また、紙の帳票の削減によって、キッチン内にボールペンやバインダーを持ち込む必要がなくなったこと、同じ帳票を使い続ける必要がなくなったことで、店舗内の衛生レベルが向上した。

ロイヤルFSにおける「カミナシ」の導入は、すべてDX推進担当者が対応している。同担当者はプログラミングの知識は持たず、各ブランドの店舗に合わせて「カミナシ」を活用してノーコードで業務アプリを作成し、店舗への導入を推進。各エリアマネージャーや店長への導入支援も合わせてシステム部門に頼ることなく導入を進めた結果、本部と店舗、双方の業務効率を向上させることに成功している。今後は、外食事業以外の事業への展開のほか、活用範囲を店舗の監査業務など品質管理以外にも広げ、店舗DXをさらに推進する方針。