2021年09月17日 18:01

2014年から障害児家庭支援事業を運営するフローレンスは、9月17日より、「障害児かぞく『はたらく』プロジェクト』をサービスインする。これは、障害のある子どもを親に代わって預かりながら、再就職を希望する親に向けたサポートプログラムを提供するサービス。

たんの吸引や経管栄養などの医療的なケアを日常的に必要とする「医療的ケア児」は、新生児医療の発達に伴って増加傾向にあり、現在、全国に約2万人いると言われている。しかし、そうした子どもや家族へのサポートはまだまだ不足している。例えば、医療的ケアのある障害児を預かる保育園は、国内では極度に不足。さらに医療的ケア児の子育てでは、金銭的にも非常に厳しい状況に置かれる場合がある。

そこでフローレンスは、再就職を希望する障害児保護者が、安心して再就職までの助走期間を過ごせるような体制のもと、キャリア相談やスキルアップのプログラムと、子どもを安心して預けることができる環境を整えることで、「はたらく」ことへの一歩を踏み出すサポートができるのではないかと考えた。

2020年9月よりテストユーザーとともにパイロット事業として取り組んできたが、9月17日より事業化。まずは再就職に最も困難を抱えていると考えられる重度医療的ケア児家庭を対象に、本プロジェクトを正式にサービスインする。今後、トレーニングプログラムの提供・就職先として、医療的ケア児の親が働くことを応援する連携企業を増やし、より多くの医療的ケア児の親のニーズに応えていきたいと考えている。詳しくはこちら