2021年09月17日 17:05
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商業施設をはじめとした多様な空間づくりを行う「スペース」は、「なら工藝館」のリニューアルオープンに際し、施設内のリニューアル企画と整備及び運営コンサルティングを担当した。

これまで「なら工藝館」は、古くから奈良に伝承されている漆器や一刀彫、赤膚焼(あかはだやき)などの伝統工芸品を展示する施設として、奈良工芸を「受け継ぐ」「創作する」「開放する」を理念として運営されてきた。しかし、現在、工芸作家や奈良市は、奈良工芸の後継者の減少や産業としての事業性の低下などの課題を抱えている。

そこで今回、「工芸の振興」「地域ブランドの確立」(なら工藝館の存在による地域ブランディング)、「次世代への継承」を目的に、機能の強化整備を行った。同社より、工芸品の展示方法に加えて、奈良工芸の歴史や背景、工芸作家の仕事の中身や想いを丁寧に発信することを提案。多くの来館者や伝統工芸の将来の担い手に、興味を持ってもらえる仕組みづくりを行った。また、今回、新型コロナウイルス感染症対策として安心して来館してもらえるように、新しい生活形態に合わせた施設としても改装した。

今回は、主に1階展示コーナーと販売スペースのリニューアルを実施。作品展示のほか、工芸作家、職人についての紹介や工芸品の活用方法を伝えるなど、奈良工芸のさらなる可能性に出会えるという意味合いを込めている。また、本リニューアルでは「次世代への継承」も目的としており、授乳室を新設することで小さな子どもを持つ親も来やすい施設とした。