2021年09月14日 18:50
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構造計画研究所は、CLT(Cross Laminated Timber:直交集成材)を活用した木製パネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」を発明し、特許を取得した。

「CLT市松ブロック壁」は、CLTの小判パネルを市松状に配置し、接合金物と組み合わせることで、採光性、通風性およびデザイン性を備える木製パネル耐震壁。当該耐震壁を初めて適用した「光・風・木と遊ぶプロジェクト」が3月に竣工し、木の温かみを感じられる認定こども園を実現した。本プロジェクトを通して、CLTパネル工法の価値と新たな可能性が認知されることを期待している。また、これからも木質に拘りを持ちながらも木造に留まることなく、新たな価値創出に挑戦する設計を目指す。

「CLT市松ブロック壁」は市松状に配置したCLTパネルと鋼板およびドリフトピンにより構成されており、建物の耐震壁として用いることが可能だ。小判のCLTパネルを金物と組み合せることで、ブレース効果に期待した高耐力および靭性を有する耐震壁を発明した。当該耐震壁は力学的特性を解析により求め、要素試験および実大壁体試験により比較検証し、その構造性能の評価を行っている。

「CLT市松ブロック壁」を利用することで、壁式構造であるCLTパネル工法の課題であった採光性・通風性の確保と、デザイン性・施工性の高いCLT建築物の実現が可能になる。また、CLTパネル工法のみならず、鉄骨造やRC造の耐震要素として利用する等、CLTパネルの使用方法のさらなる水平展開を目指している。