2021年09月10日 15:32

Yellstonは、声帯摘出者向けにAI音声合成プラットフォーム「CoeFont CLOUD」の無料提供を開始する。

CoeFontとは、「声」を、手軽かつ表現力豊かな、「フォント」のようにする、というコンセプトの音声合成だ。従来では、50万円・10時間以上の収録を必要としていた。だが、同サービスでは、500円・15分の収録で、それよりもかなり自然な発声のできる、CoeFontを作成できる。作成したCoeFontは、クラウド上で公開することが可能。他のユーザーのCoeFontを利用して、音声合成も可能だ。作成したCoeFontが利用されるたびに、CoeFontの作成者に収益として還元される。またAPIを利用して、アプリやウェブサイトに組み込むこともできる。

現在、喉頭がんや下咽頭がんなど喉のがんにより声帯を摘出し、自分の声を失った人が2~3万人程いるといわれている。声帯摘出者は自分の声を失うという辛い思いをしている。この現状に対し、同社は今後声帯摘出手術などにより声を失う可能性のある人々に対して、AI音声合成プラットフォーム「CoeFont CLOUD」の無料提供をする。「CoeFont CLOUD」で自分の声を収録することで、声を失った後もスマホやPCから簡単な文字入力で自分の声の音声合成が利用できる。従来の1文字ずつ繋げて音声にするようなサービスとは異なり、AIを活用して本人が話しているような音声が作成でき、実際に会話をしているような体験ができる。

CoeFont CLOUD / 声帯摘出者向けプラン申請フォーム