2021年08月17日 16:52

防災テックベンチャーのSpectee(スペクティ)は、佐賀県武雄市を流れる六角川で8月14日に発生した氾濫による周辺地域の浸水状況について、AIでリアルタイムに解析。地図上に、シミュレーションを行った。

台風や線状降水帯による集中豪雨など、近年多発するする水災害において、災害発生時に被害状況をいち早く把握することは、喫緊の課題となっている。同社ではAIを活用して、SNSや河川カメラ等の画像から河川の氾濫直後に、ほぼリアルタイムに浸水範囲と浸水深を推定。2D及び3Dのマップ上に再現する技術の開発を進めている。災害発生時に被害状況をわかりやすく可視化することで、災害対応の迅速化に役立てていくことを目指している。

8月14日に佐賀県の六角川で発生した氾濫は、広範囲で浸水・冠水、土砂災害など甚大な被害をもたらした。今回は、SNSに8月14日午前10時頃に投稿された1枚の画像をもとに、浸水の推定範囲及び深さ解析し、地図上にシミュレーションした。

現在、氾濫発生から10分以内に浸水範囲と各地の浸水深を地図上に表示することが可能。被害が進行した場合の予測値や予想最大被害範囲など、浸水による被害を多角的に可視化し、迅速な災害対応に役立てることを目指す。なお、同社が提供する国内シェアNo.1のAI防災・危機管理情報ソリューション「Spectee Pro」では、SNSからの投稿や気象データなど100以上のカテゴリーで、災害・緊急情報を企業や自治体などにリアルタイムに配信中。