2021年07月30日 14:35

ルートレック・ネットワークスは、ゼロアグリ制御盤の仕様に準拠し、農業生産者が自身でゼロアグリの給液装置を組み立て導入できる、「ゼロアグリ仕様、DIY給液パーツキット」を販売開始した。

ゼロアグリは、AIを活用した潅水施肥の自動化を行い、農業の生産性向上と環境負荷低減を実現するシステム。これまで約300台が全国の生産者に導入されているが、更なる活用推進のためには、導入するためのコストをできる限り抑えることが課題となっている。

ゼロアグリのこれまでの生産者の導入方法としては、ゼロアグリ制御盤+給液装置を一体化して導入、もしくはゼロアグリ制御盤のみを導入して、給液装置は市場にて個別に調達して地域の施工店が組み立て導入を行う、という方法の2種類だった。前者の場合は、既設の給液装置を活用できないため、コストの無駄になる課題があった。後者の場合は、施工店が日常的に取扱いをしない特殊な部材も含め、生産者あるいは施工店が自ら設計し部材を調達するという作業が発生するため、導入の手間やコストに課題があった。

今回発売を開始した製品は、点滴灌漑トップシェアのネタフィム社との協業により、ゼロアグリ導入にあたって必要な給液部材をセットで供給する。生産者は地域の販売店を通して、本製品を購入することができる。設計、部品選定、部品調達の必要がなく、また生産者自身で組み立てを行う事も可能で、コストを抑えたゼロアグリ導入が可能になる。