2021年07月20日 16:47

クアンドは、経済産業省の補助事業である令和3年度「地域産業デジタル化支援事業」に採択された「現場支援等にデジタル技術を活用した新ビジネス実証支援事業」に、連携IT企業として参画。自社プロダクトである遠隔支援コミュニケーションツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を、九州の半導体関連企業に導入、遠隔メンテナンスに関する実証実験を行う。

「SynQ Remote」とは、現場にいる人のスマートフォンやタブレットと、事務所など遠隔地にいる人のパソコンをリアルタイムで接続。双方からのポインタ表示による遠隔指示や、遠隔地からの現場写真の撮影、音声を即座に文字に変換して相手に指示を出すことなどができる。遠隔地からでも、的確な指示・確認ができる機能を搭載した現場向けコミュニケーション支援ツールとなっている。

今回の実証実験では、半導体装置等を顧客に納入している2社に、「SynQ Remote」を顧客とのトラブルシューティングやメンテナンス時に利用してもらい、移動の削減や効率化を図れるかどうかを検証する。

コロナ禍において、顧客の工場などの納入先に自由に立ち入ることは難しくなっており、特に海外の顧客においては遠隔メンテナンスが可能になることで、出張コストを大幅に削減できる。顧客以外にも、仕入先メーカーやビジネスパートナー、社内技術者間でのコミュニケーションに利用してもらい、トラブル時の装置停止時間の短縮や、新人教育への活用など、定量的な効果が見出せるのか検証する。