2021年07月20日 13:50

オリックスは、常石造船が開発したばら積み貨物船の新型船「TESS66 エアロライン」2隻を、船主として初めて発注した。

今後、両船は常石集団(舟山)造船有限公司にて建造され、いずれも2023年の竣工を予定している。ばら積み貨物船の新造船は現在、国際海事機関(IMO)によるCO2の排出量削減に関する環境規制「EEDI(エネルギー効率設計指標)」により、CO2を基準値比20%削減する「EEDIフェーズ2」を遵守することが求められている。今回の発注船は、2025年以降の契約船に対しての規制である「EEDIフェーズ3」(基準値比30%削減)を前倒しでクリアしており、従来船より環境負荷の低減と燃費向上が期待できる。

オリックスは、1960年代後半に国内で中古船リースの取り扱いを始め、1970年代前半からは国際的な規模で船舶ファイナンス事業を展開している。1977年には船舶のマネジメントおよび保守・管理を行うペルサス・シッピング(現オリックス・マリタイム)を設立するなど、ファイナンス事業、船舶投資事業(自社保有・運航)から船舶の売買・仲介に至るまで、船舶関連の事業ノウハウを50年近くにわたり蓄積してきた。現在バルカーを中心に25隻の社船を保有し、国内外の穀物商社や電力会社などの大手企業へ提供している。今後もこれまでに培った経験や専門性をもとに、企業活動を通じた持続可能な社会の実現に貢献しながら、環境負荷の低減に積極的に取り組んでいく。

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