2021年07月06日 10:49

凸版印刷は、VRを使い認知症体験ができる「認知症体験VR」において、軽度認知障がいのドライバーによる交差点の右折と車庫入れの2つの運転体験が可能な新しいコンテンツ「運転編」を開発。6月14日より、自動車関連業を中心にサービス提供を開始した。

国内の認知症患者数は、推計で2015年に500万人を超え、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症と言われている。また、2025年には5人に1人が認知症になるとも見込まれており、高齢化に伴う認知症患者の増加への取り組みが課題となっている。そのような中で高齢運転者に関しては、累次にわたる道路交通法の改正が行われ、加齢に伴う身体機能や認知機能の低下を踏まえた対策の強化が実施されている。

同社はこれまでも、簡便に認知症を体験し、学習できるサービス「認知症体験VR」を2020年5月から提供してきたが(本人体験編、業務応対編)、今回は、このスキームを活用して、認知機能が低下した高齢運転者をテーマにコンテンツを制作。高齢の運転ドライバーが増えていく中でこうした認知機能低下について、本人ではなかなか気付きづらい危険な運転シーンをVRならではの没入感で体験し、改めて運転について考える機会の提供と正しい理解を通じて、安全で安心な社会の実現を支援する。

価格は、利用者1人当たり、年間3100円程度~(利用数や利用コンテンツに応じて価格変動あり)。

凸版印刷