2021年07月02日 17:24

コーンテックは、プリマハムの養豚食肉事業を展開する子会社の太平洋ブリーディングと、畜産DX事業の一環としてIoT・AIカメラを設置。豚の個体別データの蓄積、及び画像データ解析の取組みのほか、自家配合プラントの導入をすることを明らかにした。

畜産業界においては未だアナログな業務管理が多く、人材確保が難しい昨今の労働者背景や防疫の観点からも、人の介在を減らすことが重要となっている。コーンテック社では独自にAI開発を行い、監視カメラやセンサーを施設導入することで、豚の行動を解析。解析データに基づき、豚の体重測定や健康状態の把握のほか、施設の気温・湿度の監視し、データ管理やアラート通知を行うことが可能となっている。

また現在公開中のベータ版に加えて、今後は豚の個体識別ができるよう本技術を活用していくことで、これまでは見えてこなかった個体ごとの成長管理や、衰弱や死亡判定などの健康管理などの実現を目指す。

さらに、畜産業では家畜の餌にかかる割合が経営コストの60%以上を占めるほど大きく、畜産の儲からない体質の要因となっている。そこで同社では「自家配合プラントの構築」と「飼料マネジメント」を畜産農家ごとにコンサルティングし、畜産における「手間」と「コスト」を削減。餌のコストダウンと肉質の改善等を目指し、太平洋ブリーディングにおけるコンサルティングを開始する。