2021年06月14日 10:11

LOCAL BAMBOOは、JA延岡と業務提携を締結した。

延岡市の豊かな森林資源で問題になっているのは、誰にも整備されない放置竹林。竹は成長スピードが早く、森に入る日光を遮り、木々の成長を止めてしまうだけでなく、樹高の低い樹木を被圧・枯死させ、周囲を竹林化させてしまう。これにより、二酸化炭素吸収などの公益的機能や生物多様性の低下、根が浅く生えてしまったことによる地すべりなど、さまざまな問題を引き起こしている。LOCAL BAMBOOは、このような竹害を解決すべく、放置竹林をメンマにする活動として、2020年11月より、森を育てる「延岡メンマ」の生産・販売活動を開始した。

従来であれば、育ち過ぎてしまったタケノコは出荷することができず、「廃棄」もしくは「そのまま放置」のいずれかの方法しかなかった。この放置竹林の課題を解決するとともに、国産メンマの生産拡大を目的に、LOCAL BAMBOOとJA延岡が連携して、育ち過ぎて規格外となったタケノコを国産メンマにする活動をさらに強化する。延岡で育つタケノコは、約3万年前の阿蘇の噴火による火山灰の土壌と九州山脈に磨かれた水、そして日照時間の長さによって生まれる旨み豊かなブランド食材「金の筍」として年々人気が高まっており、関東を中心に高級料亭などで提供されている。規格外のタケノコを仕入れることで生産者の収入増加に貢献するだけでなく、良質な素材で作るこだわりの国産メンマを多くの人に楽しんでもらうとともに、地域が抱える竹害の解決を推進することで「三方よし」を実現する取り組みを推進する。

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