2021年06月10日 17:10

伊藤手帳は、ユメキロック新商品「生まれ変わったよケース」を6月18日より自社ECサイトで販売を開始する。本製品は、廃棄されてしまう手帳カバー端材を再利用したファスナー式収納ケース。

同社は、手帳カバーの製作ならびに手帳の製本・梱包を自社で一貫して行っている。手帳カバーで使用されるビニール素材は20~30mの反物で、メーカーより送付された物を生産数に応じてカットして使用。しかし生産数が少ない場合は手帳カバーのビニールは原反の状態で保管され、ストックされていく。その後、使用する機会がない場合は反物が廃棄処分になるという課題があった。

そこで手帳カバー以外の用途を社内検討し、収納ケースとして「生まれ変わらせる」のはどうかと、試作品作りを開始。企画から約30日。家計簿や電卓、ペンなどすぐ使いたいものを収納できるケースとして生まれ変わった。なおカラーバリエーションは、原反在庫状況により変動する。

伊藤手帳は昭和12年の創業以来、手帳製造・OEMを手がけて67年。企業向けの手帳を自社で年間約800万冊を製造している。10年前に個人向け自社オリジナルブランド ユメキロックを創設し、「セパレートダイアリー」を販売、延べ8万3000冊となった。同社では、今後も今ある技術で製造工程から出る廃棄物を削減する「リデュースプロダクト」に取り組み、企業活動によってどうしても出てしまう廃棄物という課題を解決できる製品作りを目指す。