カルチュア・コンビニエンス・クラブ（CCC）は、地域を舞台に取り組んできた社会的な活動・文化を通したコミュニティづくりなどをまとめたMOOK「SOCIAL & LOCAL」がネコ・パブリッシングより発刊された。

これまで同社は「世界一の企画会社」のビジョンのもと、TSUTAYAやTポイントをはじめとしたビジネス領域の中で、ビッグデータや固有の知見といったアセットを活用して顧客のための価値をつくってきた。2011年の東日本大震災の後「私たちにできることはないだろうか」と考え、同社の活動はこれまでの領域を超え、「様々な人々と共に新しい価値をつくる取り組み」として広がった。この10年で、5つの児童館や遊び場ができ、新しい地域発のエシカルフードが生まれ、地域の人々で賑わう図書館、複合施設が開かれ、多彩なイベントが開催された。そして、その一つひとつの場で、新たなコミュニティと価値が生まれた。

今回出版されたMOOKは、同社が取り組んだ地域における社会的な活動や地域共生活動、文化を通したコミュニティづくりなどのプロジェクトの記録であり検証となる。同社の活動が地域の人々にどのように受け止められ、その地域や関わった人の生活がどのように変化したかを取材しまとめた。2011年にT会員の人々からのTポイントによる支援でつくられた児童館で遊んでいた子どもが今、高校生となり当時の思い出を語ってくれた。2017年に石巻のアートのプロジェクトに参加した中学生がこの春、美大に進学した。ほかにも多くの人々が登場し様々な意見を述べてくれている。

定価は1500円。

CCC