2021年06月10日 12:20

Logpose Technologiesは、物流業界の配車・配送計画を全自動で高速に作成するアルゴリズム「LOG(ログ)」を開発した。

昨今の物流業界は、ECサイトやそれを取り巻く多様なサービスの誕生によって、年々市場規模は拡大している。しかしながら、現場ではドライバーの人手不足や高齢化、営業用トラックの積載効率の低下といった大きな課題に直面している。

運送会社には配車マンと呼ばれる配車のプロが、膨大な荷物量に対して過去の経験を元に配車組みを行っている。配車を行う際、ドライバーの勤怠管理や給与計算、配送時間指定、車格指定など様々な制約を考慮する必要があり、多いと1日に数時間配車業務を行う場合もある。「LOG」はそういった複雑な制約条件を加味して、数十秒~数分程度で最適な配車計画を出力することができるため、今まで配車マンが行っていた業務を効率化することができる。また、データを入力するだけで結果が出力されるため、誰でも簡単に使うことができ、属人的な業務の解消にもつながる。また、トラックを停めている拠点(車庫)と配送先(積み地/降ろし地)を近いところからマッチングさせるアルゴリズムを実装しているため、複数の拠点がある場合や複数の運送会社で配送先を割り振る場合などにも一括で最適な計画をたてることが可能となる。

ソフトウェア提供企業向けのアルゴリズムライセンス「LOG API」、運送業者向けの配車計画管理システム「AI自動配車アシスタント LOG」について6月9日から実証実験環境を無料提供する。

Logpose Technologies