2021年06月04日 18:52

鎌倉新書とObotAIは、地域住民からの死亡・相続関連の問い合わせにリアルタイムで回答する自治体向けチャットボット「おくやみ・終活チャットボット」を共同開発し、6月3日より提供を開始する。

「おくやみ・終活チャットボット」は、鎌倉新書とObotAIが共同開発した、遺族支援に特化したチャットボット。自治体ホームページの「手続き・窓口」関連ページに学習機能付きチャットボットを導入することで、24時間365日、住民が抱える死亡・相続関連の質問や課題への回答が可能になる。また、行政サービスにおけるIT活用に精通したObotAIによると、自治体の遺族支援に特化したチャットボットの開発は業界初の試みとなる。

内閣官房IT総合戦略室では、デジタル・ガバメント実行計画の一環として「死亡・相続ワンストップサービス」を推進している。これを受けて、「おくやみコーナー」や「遺族支援コーナー」を設置する自治体が増加している。第14回デジタル・ガバメント分科会によると、おくやみコーナー設置自治体数の推移は2018年度では全国で6自治体だったが、2020年度には169自治体と、わずか3年間で約28倍に急増している。

新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、オンライン・非対面型での遺族支援の強化が求められている。鎌倉新書の専門知識を、ObotAIのAI技術と行政サービス分野でのチャットボット活用に関する知見に基づき均質化することで、多くの住民の課題をスムーズに解決できると考え、おくやみ・終活チャットボットの運用を開始する。