2021年04月08日 17:24

「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラは、3月30日より、中国大手ECプラットフォームの天猫国際上に、新たに越境モデルの日本酒類専門店「豌豆越境酒水店」を出店した。

財務省が発表した貿易統計によると、2020年の日本酒の輸出額は241億円に達し、前年比0.31%増で、11年連続で増加。特に、中国市場は増加傾向が顕著で、日本酒の輸出額は前年の15.8%増となっている。同社はこれまでも、日本企業で唯一の日本酒類に特化した一般貿易モデルの「豌豆酒水店」を天猫にて出店・運営。日本各地の日本酒類を豊富に取り揃え、中国人ユーザーに販売してきたノウハウと、中国大手ECプラットフォームでの運営実績がある。加えて、同社独自の冷蔵物流システムを構築したことにより、日本倉庫から、中国に届けるまで、高い品質を維持したままの輸送が可能となった。

つまり、各酒蔵は、日本で流通している商品と同じように同社の日本倉庫に納品するだけで、一気通貫で巨大な中国市場での販売が可能となる。第一陣として、花の舞酒造や酔鯨酒造など5社のテスト販売を3月30日のリリースと共に開始した。以降、順次拡大し、既存の取引先や新規の酒蔵の合計30社から販売を開始していく。

先般、同社では、日本酒の情報を体系的に紹介する日本酒専門WEBメディアを開設。情報発信とリンクした形で、日本酒の素晴らしさに触れた消費者が購入に至る流れをサイクルとして、成長する中国市場で日本酒がより浸透していくことを目指す。