2021年04月08日 15:37

インテグリカルチャーは、スキンケア化粧品原料「CELLAMENT(R)(セラメント)」を開発。この度、量産体制が整ったため、4月7日より、2022年にセラメント配合スキンケア化粧品の上市を目指す化粧品会社との原料販売の商談を開始した。

セラメントとは、「細胞を活かす」ことに着目し、卵の3mix細胞を培養して得られた、世界初「鶏胚膜(胎盤様)組織」培養上清液。原料素材には、ワクチン製造にも使われる安全性の高い卵(国産)を使用している。セラメントには、成長因子、アミノ酸、ビタミン等、肌に有用な生理活性物質が豊富に含まれ、線維芽細胞増殖促進・抗酸化・保湿・皮脂合成抑制等のエビデンスが確認できた。

同社は細胞農業を通じて持続可能で多様性のある未来を創るため、細胞培養テクノロジーをベースに培養肉づくりの研究開発からスタートした研究開発型ベンチャー。独自の汎用大規模細胞培養技術「CulNet System(カルネット システム)」を中心とした事業展開を行っている。

培養肉研究の過程で、培養肉の副産物である細胞培養上清液に、肌に対して有用な成分が多数含まれていることを見出したことから化粧品用途へ応用すべく約2年の研究を行い、「細胞を活かす」ことに着目して開発した。今後も化粧品原料開発において、細胞農業のアプローチにより動物細胞資源を有効活用し、多様で豊かな未来の実現を目指す。