2021年03月12日 12:55

長野県根羽村は、「源流の水を守る、根羽村の森を活かしたサステナブルな取り組み」を取りまとめたSDGsポータルサイト「NEVER FOREST 根羽村」を3月11日に開設した。
根羽村は、矢作川の源流に位置する水源の村として、村域の森林の違法伐採や、保護する価値の高い森林の伐採を防ぎ、持続可能な森林経営を行っていくために、森林管理のためのFM(Forest Management)認証を根羽村が中心となって協議会方式で取得している。水源の保全にこだわる理由として、村の源流からはじまる一級河川の矢作川流域には人口180万人が恩恵を受けて暮らしており、製造業などの事業を支える工業用水としても活用されている事実がある。
これらの人々の豊かさを守るために、源流にある森を森林管理を通じて守ることが、根羽村の使命の1つとなる。しかし、山を育て、土地を耕し、自然の恵みの中で生活をする山村の暮らしは、近代化による木材価格の低迷や産業構造の激変の中で急激な過疎化を迎えており、根羽村森林組合や村そのものの持続性は危機を迎えている。これらの状況を打破するために、企業との共創による常識に囚われない森林管理と森林資源の利活用を通じて、水源と水を守ることを目指している。今回開設したSDGsポータルサイトでは、根羽村で取り組む挑戦内容、およびそれらの進行状況について随時発信を行っていく。