2021年03月04日 16:24

AgVenture Labと農林中央金庫、JR東日本スタートアップは、農業の情報基盤「RightARM」と経営分析サービスを提供するテラスマイルと協業し、福島県の農業法人であるJRとまとランドいわきファームにて、データを活用した農業経営の効率化に関する実証実験を開始する。

農業の現場においては、データのデジタル化や規格整備が不十分、データが各所に点在するといった問題から、データ活用の進んでいない状況がある。データを活用できるようになると、今まで熟練の農家の勘に頼っていた農業生産において、施策の効果検証と改善を合理的に行えるほか、収穫時期や市場価格の予測によって生産の効率化が期待される。また、データの活用により農業経営の見える化が進むと、金融機関からの安定的な融資、効果的なアドバイスを受けやすくなり、農業経営の後押しにもつながる。

実証実験では、センサーや帳票、市場価格等の各種データをテラスマイルの「RightARM」を通じて一元化したうえで分析を行い、生産効率化に向けた施策を実施。「RightARM」にてその後のモニタリングも行い、必要な追加施策を実施しながら、高速で効果検証を回すことによって得られる収益改善効果を確認する。

本実証実験を通じて、農業経営の高度化を目指すとともに、農業経営の発展を促進させるサービスの開発、農業所得向上による地域活性化を目指す。