2021年02月10日 12:05

山本能楽堂は、「オンラインで楽しめるスマートフォン視聴型本格能」をコンセプトに、世界初のマルチアングル映像によるオンライン能楽体験「すまほ能」を2月12日に公開する。

山本能楽堂は、山本博之さんにより1927年に創設。戦災に遭い一度焼失したが、1950年に再建し、90年以上の歴史を持つ、大阪で一番古い能楽堂。市街地にある3階建ての木造建築で、伝統的な能舞台を持つ能楽堂として貴重な事から、2006年、文化審議会により「国登録有形文化財」の登録を受けている。

能楽をはじめとした舞台芸術映像の多くは、舞台後方から全景を定点撮影しているものが多く、能楽の魅力である演者の動きや足さばき、能面の陰影、衣装の美しさなどのディテールをリアルに体感することが難しいという課題がある。「すまほ能」はマルチアングルカメラを使用、180°どこからでも自由にカメラを動かし、自分の見たい視点で舞台の様子を鑑賞できる全く新しい「自在視点」の映像体験を実現する。今まで発信者が選んだ視点で鑑賞することが当たり前だった舞台芸術が、マルチアングル映像の登場により、視聴者自らが選択者となり、自分の見たい視点から自由に鑑賞できる時代が到来する。演目は人気の高い「羽衣」と「安達原」の2演目を収録した。能楽に触れたことのない初心者や若い世代でも楽しめるように、字幕解説を用意。さらに、特典映像として能面と舞台を3Dで楽しめる「3D能面」「3D能楽堂」も用意した。

チケットは、1演目1800円、1演目+3D映像付き2500円、2演目+3D映像付き4000円。期間は2月12日~19日。

すまほ能