2021年01月28日 15:51

サイエンスアーツは、独自開発する未来型チームコミュニケーションBuddycom(バディコム)が、ツナドリーム五島にてマグロ養殖業の従業員間のコミュニケーションと安全確保ツールとして活用されていることを明らかにした。長崎県五島市とKDDIは昨年度、ICTによる地域活性化を目指す連携協定を締結。ツナドリーム五島の協力を得て、KDDIの情報通信技術(ICT)を生かしたスマート漁業に取り組んでいるが、この養殖現場でBuddycomが活用されている。

クロマグロを養殖するいけすでは、海風の音や船の機械音により、作業者同士のコミュニケーションが取りづらいことや、作業中は手袋をしているため電話などによる通話も困難なことにより、必要な情報の連携をリアルタイムで行えないという課題があった。また管理者が作業者の居場所も把握できず、有事の際も迅速に情報を伝えることができなかった。

そこでKDDIとツナドリーム五島は、Buddycomを活用した実証実験を実施。結果、想定どおりの使い勝手の良さと、潮水に強い堅牢なスピーカーマイクの併用で、手袋をしていても操作できる簡便性が決め手となりBuddycomを導入した。

どこにいてもリアルタイムに情報共有が行えるため無駄がなくなり、時間と燃料代が削減。天候や作業の進捗具合によっては作業内容を急遽変更したりもするが、Buddycomを使うことで伝達が迅速になり、業務の進行がスムーズになった。詳しくはこちら