2021年01月18日 18:17

現代社会において、子どもたちの悩みは「SNS」というツールで発信されることが多くなった。そこで、SNSを使った子どもたちのメンタルヘルスケアへの試みや、SNSだからこそできる心の育成が注目されている。

そのような状況の下で、熊本市教育委員会は、SNSを活用した心のケア相談「ほっとらいん」を実施している。利用方法は、学校などから案内されたQRコードを読み取り、子どもたち自身がLINEから友だち追加して登録。画面に出てくる6つのメニューには、専門心理カウンセラーに相談するトークや、電話・メール相談の場所を調べたり、いじめ・虐待などを教育委員会に知らせる機能が搭載されている。なかでも「みんなに相談」は、自分の悩みを匿名で同世代に相談できるようになっており、登録している子どもたちは、公開されている相談に回答できる。

「ほっとらいん」の「みんなに相談」は、2020年4月17日から始まった。熊本市の教育委員会が主宰し、事業の受託者であるエースチャイルドがアプリを提供、管理をコミュニケーションワーカー支援機構が行っている。

2020年12月27日まで「みんなに相談」に投稿(公開)された相談数は274件、それに寄せられた回答が810件と、多くの子どもたちがこのSNS相談を積極的に利用した。そこでは、悩みを持つ子どもたち同士がともに励まし合い、助け合う“共助”の働きが起こり、コミュニケーションの育成に大きな成果が生まれている。詳しくはこちら