2020年11月24日 13:17

Spectee(スペクティ)と日本気象協会及び福井県は、12月~2021年8月にかけて、道路に設置されたカメラより得られた画像から、AIにより路面状態をリアルタイムに判別する実証実験を行う。

近年、冬期の豪雪や吹雪による雪害や大規模なスタックが発生したり、普段は雪の降らない地域でも豪雪災害に見舞われたり、毎年のように雪害が発生している。特に、降雪や気温低下に伴う積雪路面や凍結路面の発生は、車両の事故やスタックを引き起こす誘因であり、道路管理において大きな課題だ。

日本気象協会とスペクティは2019年からカメラ映像に着目し、最新のAI技術を駆使した冬季の各種防災情報の取得とリアルタイム提供サービスの開発を共同で実施している。この共同技術開発をもとに、日本気象協会とスペクティが共同開発したAIによる「路面状態判別技術」を福井県内にある路面状況確認カメラに応用し、精度検証を目的とした実証実験を行う。今までは計測機器が設置されている箇所の情報しか得られなかったが、広範囲に設置されたカメラ画像を用いてAIで判定することで、路面状態の面的な分布が得られるため、より網羅的な実況把握が可能になる。

日本気象協会とスペクティは、本実証実験により詳細な路面状態をAIでリアルタイムに把握することを可能にし、福井県のみならず全国に展開して道路管理者や自治体など、道路管理や防災事業に関わる事業体での適切な道路管理や通行や自動運転の推進に役立ててもらうことを目指す。

スペクティ