2020年11月20日 13:53

三省堂は、「新明解国語辞典 第八版」を11月19日に全国一斉発売した。

「新明解国語辞典」は、累計売上部数2200万部を突破した「日本で一番売れている小型国語辞典」。9年ぶりの全面改訂となる「新明解国語辞典 第八版」は、この間の社会の変化を正確かつ厳密にとらえ、新語・新項目を大幅に増補、約1500語を追加し、総収録項目数は7万9000となった。

近年は、学習における読解力の低下や、SNS上での言葉の暴力がたびたび話題になり社会問題化している。さらに、コロナ禍にあって、オンラインを通じたテキストコミュニケーションが増えるなど、まさに2020年は言葉について自ずと考える年になったといえる。このような時代に「言葉によって考えを深める」きっかけとなるべく、改訂版を世に送り出し、同時に「考える辞書」として「言葉の深さ・面白さを、もっと多くの人に知ってもらうこと」「言葉について一緒に考えてもらうこと」を目的とした情報発信を行ってきた。

第1弾として、公式Twitterアカウント(@shinmeikoku)を8月24日に開設。第2弾として、94年の歴史に幕を閉じたとしまえんがある豊島園駅に「楽しい」「思い出」「ありがとう」という三つの言葉を並べた交通広告を掲出した。そして、10月16日「辞書の日」に毎日新聞に掲載した広告では、社会の変化に合わせた「恋愛」の語釈に、多くの反響があった。そして今回、11月16日の交通広告を皮切りに、新たな取り組みを順次展開していく。

定価は3100円、小型版は2900円(すべて税抜)。発売日は11月19日。

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