2020年11月17日 13:48

中川住研は、古民家を売りたい人と買いたい人を直接つなぐソーシャルサイト「古民家Bank」を11月1日に開設した。

同社は、京都府亀岡市で1990年の創業以来、古民家の取り扱いを始め、その実績は30年以上の不動産会社。京都も全国的な例に漏れず、特に田舎の空き家問題が深刻化している。特に、親から相続した家の売買価格が安いために、不動産会社が関与したがらない古民家が空き家問題の主な要因だ。100年以上の歴史を誇る茅葺や庄屋屋敷、町屋など様々なタイプの歴史的建造物とも言える古民家があるにも関わらず、所有者の「信頼できる人に受け継いでほしい」「老朽化したのでそのまま放置している」などの理由で空き家になっている。

「古民家Bank」は、これらの古民家を市場にのせることで、より多くの空き家問題の解決を目指している。古民家を活かし、後世に引き継ぐことを目的としているため、サービスの利用料はもちろん仲介手数料などは一切不要。古民家を所有する人は売却価格を自分で設定でき、購入者はより多くの古民家を探すことができる。

「古民家Bank」は単なるマッチングシステムとしてではなく、田舎の空き家問題を解決する同社のソーシャル事業の一環として開発した。同サイトを通じて集まった物件を、同社の事業である、古民家売買、古民家再生、古民家活用(スペースレンタルなど)、古民家海外移築、古民家ワーケーション、古民家ゲストハウスへ繋げる事で、売買のみで完結する他社システムとの区別化を図っている。

古民家Bank