2020年11月16日 13:45

凸版印刷とトラストメディカルは、体外診断用医薬品の製造を行う新会社「トッパンメディカルファクトリー株式会社」を設立し、11月より事業を開始する。

医療現場においてはさまざまな臨床検査が行われており、血液や尿、唾液などにより疾病の診断/検査を行う際に使用される体外診断用医薬品のニーズは、今後も加速度的に高まっていくと考えられる。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大により、PCR検査や抗原検査、抗体検査などの感染症検査領域においても注目を集めており、新型コロナウイルスに対応した診断薬の開発が活発化している。

このような中で凸版印刷の持つ医療・医薬用包材の製造から梱包/発送までのノウハウと、トラストメディカルの持つ製薬会社とのネットワークと検査薬充填/検査キット製造の知見を掛け合わせることで、体外診断用医薬品の製造から医療機関に届くまでをワンストップで提供するべく、新会社を設立した。

新会社は、トラストメディカルが持つ体外診断薬のキット化/供給実績と、凸版印刷が持つ医薬品向け機能性包材/各種添付文書の製造能力が融合することにより、体外診断用医薬品のキット化/パッケージングを実現。製品開発から出荷までをワンストップで提供可能となる。また、体外診断用医薬品の中でも、患者のすぐそばで、迅速に検査結果を判定することが可能なPOCT検査キットはニーズが高まっている。凸版印刷が持つ検査キットの設計機能と、トラストメディカルが持つイムノクロマトを代表とする試薬の製造能力を融合させ、多様なPOCT検査キットの開発/製造をスピーディに行っていく。

凸版印刷