2020年10月30日 18:40

su-re.coは、欧州政府からの支援の元、カーボン・オフセットをブロックチェーンで取引する「スマートコントラクトシステム」の開発に取り組んでいる。これらをsu-re.coが以前より取り組んでいる「インドネシア農村部への再エネクリーンエネルギーの提供」と組み合わせることで、農家参加型の新たなカーボン・オフセットビジネスモデルを提唱する。

インドネシアでは、全世帯の40%以上にあたる約2500万世帯が、一般的な調理コンロではなく薪で調理する伝統的な生活スタイルを送っている。これにより、薪の採取による森林伐採や二酸化炭素の排出が課題となっていた。また同時に焚き火から発生する二酸化炭素の排出と、それによる室内の汚染が原因で全世界で年間400万人が亡くなっている。この問題に取り組むためには、安価で拡張性のあるソリューションが必要だった。

su-re.coではすでに拡張性のあるクリーンな調理用コンロシステムを設計し、約30台を設置。そして今回目指すのは、排出権取引ビジネスとブロックチェーン技術による、最も安価でクリーンな料理用コンロを提供するための資金調達。このシステムでは、銀行取引コストやすべての認証と排出権取引企業が不要。そこで浮いたコストは、インドネシア農村部がクリーンな再生エネルギーであるバイオガスを導入するための資金となる。

さらにこのプログラムは同様な問題に直面している他の国での適用が可能。なお、本プログラムを支援できるクラウドファンディングはこちら